Brian'z Imagination

ブライアンねこの、頭の中。

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ブログ執筆と7つのトレードオフに関する簡潔な考察

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ある説によると人間は1日に4万回もの決断を下しているらしい。ただそれだけたくさんの決断を下しているにもかかわらず、「あの時もっとこうしていれば…」という後悔は絶えない。決断ミスは起こりうるものだけれども、こんなにたくさんの決断をしているのだから、直感的に正しい選択をする精度が上がらないものかと、脳に変な期待を寄せるぼくがいる

ぼくが下した決断や選択の積み重ねがぼくだ、と言ったらあなたはわらうだろうか。もちろん親の思惑があったり、社会の制度の枠の狭い範囲で決断しなければならないこともあっただろうが、いま着ている服も、いまいる場所も、あるいは一緒に過ごす社会的集団さえ、選択し決断している。

ブログも偶然に教習所の待ち時間に開設して、1ヶ月あまりが経過した。そのこと自体は大きな決断ではなかったのだけれど、どんなブログにするかは、トレードオフの側面が大きかったように思う。「二兎追うものは…」ということわざがあるけれど、その選択の集大成がブログに反映されるのだと思う。だからブログは面白い。

ブログを持つと、どんなブログにしたいか、誰しも考えると思う。今日はそんな話をしよう。

トレードオフって何?

トレードオフとはもともと経済用語だ。大辞泉第三版では、このように定義されている。

トレードオフ【trade-off】

複数の条件を同時にみたすことのできないような関係。失業率を抑えると物価が上昇し,物価を抑えると失業率が上昇するといった,物価安定と完全雇用が二律背反になるような経済的関係などにいう。

分かりやすくいえば、基本的にはAを手に入れるためにはBを捨てなければならないし、Bを手に入れるためにはAを捨てなければならない、といった取捨選択の関係のことをいう。

例えば、ダイエットについて考えてみよう。毎日お腹いっぱいに食べたければ、満腹感という満足は得られるけれども、きれいな身体のラインは失われてしまう。一方で、綺麗なボディラインを求めるのであれば、食事を制限しなければならず、満腹感という満足は得られなくなってしまう。どちらを選ぶかは、あなた次第だ。

時給700円でアルバイトしている学生にとっては、収入の大きさと自由時間の多さはトレードオフだ。投資家にとっては、少額投資ではリスクが小さいがリターンも小さいし、多額に投資すればリターンは大きくなるけれどリスクも比例して大きくなるので、どちらを選ぶかはトレードオフだ。

ぼくもあなたも、あらゆるところで毎日トレードオフを経験しているのだ。

ブログに関するトレードオフ ── ブログのAとB

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ブログを開設したとき、どうせならたくさん読まれるブログにしたいと思い、読まれているブログを読み漁ったりもしたし、ブログを書くときのコツのたぐいのものも多少研究した。ただ、読んでいくうちに、読者がついているブロガー同士で言っていることが違っていることを発見する。これは当然のことで、こんなふうにブログを書けば毎回ヒットする、という絶対の「公式」は存在しない。だから、自分がこう書いたらヒットした、というように帰納法的・経験論的にしか語ることができないのは事実だ。自分がどういうブログにしたいのかは、前例を大いに参考にさせていただきながら、自分で選択し、行動していくしかないのだ。

ブログに関していうと、次のようなトレードオフがあるように思う。ただ、最初はAを選んでいたけれど、今ではBに舵を切った、というようなケースも大いにある。ブログを育てていくことは「トライアル&エラー」の側面もあるからだ。これからブログを書こうとしているひと、すでにブログを書いているひとは、これらのトレードオフについて、思いを巡らせてみてほしい。

1. ブログは「質」か「量」か

このところ思い悩んでいたことがまさにこの問いで、「量」を選ぶか、「質」を選ぶかという問題だ。

ブログ記事のを重視する意見を要約すると、「中身のない記事を量産しても意味がない。Googleの検索エンジンもキーワードをただ並べただけでは検索結果を上位に上げない。読み手が満足感を得られるような記事をしっかりと作りこむことが大切だ」という感じだ。

これには概ね同意している。確かに検索エンジンからの流入を考えた時に、中身のスカスカな記事は結局直帰率(ページを見てすぐにまた検索結果に返ってしまう割合)が高くなる。何より、中身がないと読者が離れていく。しっかり書かれたブログ記事を読むと、次に書かれるであろう記事にも期待を寄せるぼくがいる。

一方、ブログはこそ重要だ、という意見がある。これは先程の意見とは逆になるかもしれないけれど、「検索流入数を増やしたいなら、100記事は必要だ。毎日ブログを書け」ということが言われていたりする。とにかく書け、と。

これもそうだな、と思う。はてなブロガーの中にはブログ開設3ヶ月で読者500名超えという強者ブロガーさんも実在していて、そういう方はやっぱり毎日記事を更新している。毎日更新していれば、毎日見にくる読者も増える(もちろん毎日更新しても面白くないと読みにこないので、更新頻度だけとは一概にいえないけれど)。スピード感って大事なんだな、と改めて考えさせられた。

イケダハヤト氏のブログを覗いてみても、炎上している記事の隙間には、そうでない記事もある。数打ちゃ当たる、というわけではないけれど、数もまた力なり、ということもブログにおいては言えそうだ。

1ヶ月あまりのこのブログも、まだ18記事。6月は毎日更新していくのが目標だ。

2. ニッチに攻めるか、日記で攻めるか

よくブログ成功者が出しているブログはこう運営しろっていうような本を読むと、「ブログはターゲットを絞り込むことが大切だ。万人に読まれたいなんていう甘い考えに期待するな」という趣旨のことが書かれている。確かに、誰に向けて書かれているのか曖昧な記事ほど読んでいて辛いものはない。ニッチにターゲットを絞っていくというのは、検索キーワードもヒットしやすいので、戦略としては有効に思える。

このブログも、一応「Web」「デザイン」「テクノロジ」「生産性」のようなキーワードを意識して書いている。ブログタイトルも「Imagination」という湧き出るようなイメージでブログを書きたかったので、そんな名前をつけた。こういうキーワードに惹かれて読みつづけてくれるひとがいたら、それはぼくが期待していることなので、嬉しい。

ぼくがお気に入りのWeb系ブログに「Webクリエイターボックス」というブログがある。Webデザイナー+WebデベロッパーのManaさんが最新のWeb情報を届けてくれる。更新頻度は週2回くらいだけれど、記事がしっかりしていて読み応えがあり、定期的に読んでいる。一方、気になるWebデザインのキーワードをGoogleで検索するとこのブログのヒットにも割とよく遭遇するので、検索対策もバッチリなんだと思う。

ところが、身の回りにおきたあらゆることをネタとして繰り広げて、読者を広げてきたタイプのブロガーさんがいるのも事実だ。オールジャンルか、あるいはジャンルを横断しているか、ノンジャンルか。兎に角、読者がついていてそういうタイプのブログを運営しているブロガーさんは、検索結果とかどうでもよくて、キャラで読者を惹きつけている。読んでいてとにかく面白い。

こういうブロガーさんの口癖は、決まってこうだ。「人生すべてネタである──」

そうした日記系(?)ブログとニッチ系ブログでは、方向性としては真反対に見えるけれど、どちらもPVを稼いでいる。どういう方向性でブログを作っていくかは、自分の選択だ。

3. 読みたいものを書くか、書きたいことを書くか

ブログのPV数を意識しすぎると、この内容で本当にたくさん読まれるのだろうか、と足踏みすることがある。「公開する」ボタンを押す前に、読みやすいかどうかチェックする。確かにそうやってPV数を追いかけるのはブログの醍醐味ではあるのだろうけれど、書きたいことをありのままに書けないとなると、それはもう「あなたの」ブログなのだろうか。

これはブログを書くベクトルにもよると思う。PV数度外視で、自分の書きたいことを書いて満足、という場合もあるだろう。それはそれとして否定しない。けれども、読まれるブログを作るのであれば、自分の書きたいことと、読まれやすいものとを、トレードオフしていかなければならない瞬間が出てくるように感じる。

4. デザインにこだわるか、中身にこだわるか

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これはあまり大した問題ではないかもしれない。なぜなら、答えは出ているからだ。カッコいいデザインのブログでも、中身がスカスカなら途中で読むのをやめてしまう

しかし、デザインは読みやすさでもある。行間や文字の大きさもデザインだ。「人は見た目が9割」という本があるように、ブログもある程度は第一印象で判断される。見にくいデザインは読む気を削ぐし、最悪の場合、ブログの信頼度を落とす。

例えばブロガー目線で、こんな意見がある。

どんなに個性的で濃くて面白い記事書いていても、一見さんで来た読者に少しでも読んでみようかと感じてもらうためには、最低限の自分の色をデザインで出すべきだと思うんですよ。つかみっす。

どんなにうまいラーメンを出そうと、感じの悪い店には客はやってこない。デザインばかり気にしていては本末転倒だけれど、ある程度は着飾りたいものだ

5. PV数や「売上」をさらけだすかどうか

簡単にGoogleアドセンスの広告を貼ったりアフィリエイトもできるので、ブログは文字通りの「お小遣い稼ぎ」からできるのは魅力ではある。しかしながら、そのお小遣いの金額やアクセス数をさらけ出すのは、はてなブログに蔓延している「病」でもあり、特有の「文化」でもあり、賛否両論ある

PV数と「売上」をさらけだしたブログ記事を見ると、自分としては大変参考になる。このくらいのPV数を叩き出せば、これくらいの金額になるのか、と。だからありがたく読ませて頂くことにする。しかしながらそれは「参考」以外のナニモノでもない。金額が大きくなるにつれて、それを公表することに拝金主義的な匂いを感じるのはぼくだけだろうか。

たまに増田でもこの種のテーマについて意見が交わされる。PV数と「売上」を出すのは、ブロガーの自由なので否定するつもりはないし、夢見るブログ初心者にとっては、ブログの成長の軌跡が分かりやすくまとめられていて、その軌跡をたどるとワクワクする側面だってある。ただし、それを見て不快な思いをする読み手がいる可能性があることも念頭に置いておきたい

6. 小さくまとまるか、炎上してでも大きくするか

このブログはまだまだ弱小ブログではあるけれど、1つアクセス数を稼ぎだした記事がある。
それがこれだ。

この記事を書いたことで革新的なブラウザを使ってくれるひとが増えたのは嬉しいことだ。はてなを利用する前はWordpressで小ぢんまりと書いていたので、わりと自分の独房にこもって記事を書いてきた。ところが、この記事を書いて、アクセスが増えて読んでもらえた分、いろいろな意見をもらった。批判的な声もあがった。これはブログを大きくしていくなら避けることができない。

ブログをどのくらいまで大きくするかは、ブログを育てる上で考えておきたい。その際に、大きくすればするほどいろんな意見を受けることは、覚悟しておいたほうがいい

7. 実名で書くか、ハンドルネームを使うか

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最終的にはお好きな方を、ということなのだけれど、ブログは9割以上が「匿名」だと言われている。実名・匿名双方にメリット・デメリットがある。

まず、ブログをハンドルネーム=「匿名」で書いていく場合は、発言度が高くなる。実名では書けないエッジの効いたことも書きやすい。また、仮にブログが炎上した場合でも、匿名であればリアルでの実害を受けることは少ないだろう。また、匿名にすることである種のキャラクターを演じることもできる。ただし、反響があった場合でも、よくもわるくもその「ハンドルネーム」に対しての評価になってしまうので、リアルな評価と結びつきにくいのは事実としてある。

他方、ブログを実名で書く場合、自分の名前がそのまま資産として残る。いい記事を書き続ければ、それがブログの資産として積み上げられていく。また、印象に残りやすく、探してもらえる確率も高くなる。しかし、何か起きた時に実際の生活でも変な噂を立てられたり、リアルとの繋がりが深い分だけリスクがつきまとうことになる

ただし、匿名か実名かということだけでなく、顔出しするかどうか、ということも考えておきたい。顔出ししながら、実名を推測しやすいハンドルネームを使っているブロガーもいる。これらのメリット・デメリットを考えて選択していくのがいいだろう。

まとめ

結局のところ、自分がどんなブログにしたいか、その選択・決断・行動こそが、そのままブログにメディアとして現出されるにすぎない。ブログは、自分がどう考えて、どう行動したかの軌跡だ。その積み重ねが、そのブログの独自の「色」となり、「魅力」となる。

今回はAとBのトレードオフを考えたけれど、弁証法でいう止揚アウフヘーベンのように、AとBの対立から新たにCという選択肢を生み出すことができるかもしれない。新たな選択肢を試行錯誤して生み出してみるのも、ブログの醍醐味だ。

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