イマジネーションがどんどん湧き出る 一生に一度は働いてみたい世界の7つの仕事場
仕事でいい企画が思いつかなかったり、売上を上げる秘策が浮かんでこなかったり、ブログで書くネタが思いつかなかったり。職業・職種を問わず、クリエイティヴに携わるすべての人間にとって、アイデアが思い浮かばないのは致命的なことだ。そんなときは、オフィスを出て出かけてみたり、美味しいものを食べてリフレッシュしたりする。そうすると、ふと考えもしなかったアイデアが頭をよぎることがある。
けれども、世の中の優れたアーティストたちは、どうやってコンスタントに素晴らしい作品を生み出しつづけるのだろうか。
もちろん経験やスキル、センスに寄るところはかなりの部分で影響しているだろう。ただ、それだけでなく、普段から作業をしている場所(オフィスや仕事場、ひとによってはアトリエと呼ぶだろう)が、彼らの仕事をつくっている。
今回のエントリーでは、優れたデザイナーたちのイマジネーション豊かな仕事場を海外メディア「Where They Create」からピックアップして紹介しよう。ご覧いただければ分かる通り、クリエイティビティは環境に触発される。一度は働いてみたい、夢のような場所を、垣間見ることにしよう。きっとあなたの想像力も膨らむはずだ。
Paul Marlow in New York
まずはニューヨークの一角にあるメンズウェア・デザイナーのアトリエを紹介しよう。
アンティークとモダンが混ざり合うなんとも言えない雰囲気を気に入るだろう。
ニューヨークで活躍するメンズウェア・デザイナー。ブランド「Loden Dager」を展開するトップ・テイラーとして名高い。
http://www.wheretheycreate.com/Paul-Marlow
Benedict Dos Remedios in Brooklyn
続いては、ブルックリンで活躍するコンテンポラリー・アーティストのアトリエを覗いてみよう。
ダクトが剥き出しのオフィスだからこそ、好きな絵を自由に書けるものだ。
ブルックリンを拠点に活躍するコンテンポラリー・アーティスト。もともとはオーストラリア・シドニーで活躍していたが、2008年の金融危機でニューヨークに移住し、新たな活動を続けている。
http://www.wheretheycreate.com/Benedict-Dos-Remedios
Matali Crasset in Paris
家具からキッチンウェアまで幅広くデザインするデザイナーのオフィスを観てみよう。
さまざまな原色が、モノトーンに映える。
フランス・パリで1998年に事務所を開業。テーブルウェアから建造物に至るまで、様々なものをデザインする。現在では、夫のフランシスとともにデザインを手掛ける。
http://www.wheretheycreate.com/Matali-Crasset
Andrea Damario in Lima
ペルー在住のアーティストのアイデアは、どんなところで生まれるのだろう。
伝統的な町並みと、彼のアイデアがクロスする。
ペルー・リマを拠点に活躍するインテリア・アーティスト。光を使った照明インテリアやウォールデザインを得意としている。
http://www.wheretheycreate.com/Andrea-Damario
Piyatat Hemmatat in Bangkok
タイの写真家は、こんな職場で働いている。
風通しがいいのは、職場だって、頭の中だってそうだ。
タイ・バンコクの写真家。ロンドン芸術大学のChelsea College of Art and DesignにてMAを取得。2003年以降ファッションや建築を中心に活動を開始。イギリスのロンドン自然史博物館にて作品が永久保存されるなど、注目されるアーティストの一人。
http://www.wheretheycreate.com/Piyatat-Hemmatat
Noritaka Tatehana in Tokyo
日本でも、優れたデザインが日々たくさん生まれている。表参道から、シューズ・デザイナーの住処を覗いてみよう。
日本でこそ、生まれるデザインもある。
日本のファッション・デザイナー。レディ・ガガ専属の靴職人として注目を浴び、ファッションブランド「NORITAKA TATEHANA」を手掛ける。
http://www.wheretheycreate.com/Noritaka-Tatehana
Rikako Nagashima in Tokyo
もう一人、東京からグラフィックデザイナーである彼女の職場を紹介しよう。
ここまでシンプルだから、何かが生まれるのかもしれない。
日本のグラフィック・デザイナー。2014年デザイン会社「village」を設立。パッケージデザインやプロダクトデザイン、ブランディングなど、彼女の手掛けるデザインは多岐に渡る。
http://www.wheretheycreate.com/Rikako-Nagashima
まとめ
一生に一度は働いてみたいと思う、ユニークなオフィスばかりだった。それは欧米に限らず、アジアや日本でもたくさんの素晴らしいオフィスがある。
優れたデザインを生み出すには、優れた環境が必要だ。けれど、彼らは与えられるのを待っていたわけではなく、彼らが自分自身で自分の働きたい世界観を作っただけだ。人が環境をつくり、環境が人をつくる。しかしながら、インスピレーションを得るうえで、こうしたデザインを垣間見るのはきっと役に立つだろう。
もしあなたが自分の部屋を持っているなら、少しずつでもいいから部屋を改造してみるといい。MAKE SPACE メイク・スペース スタンフォード大学dスクールが実践する創造性を最大化する「場」のつくり方という本にはスタンフォードDスクールが試行錯誤しながら実践している空間デザイン術が惜しげもなく公開されているので、興味があればぜひ参考にしてみよう。ちなみにぼくは一人暮らしなのでそこまで広い部屋ではないけれど、余分な家具は極力置かず、壁に小型のホワイトボードを5枚貼ってアイディアをすぐに書き留められるようにしている。
どんな職業・職種であれ、広く捉えればみなアーティストだ。まずは自分でできる一歩を、実践してみることにしよう。