【レビュー】もう英語って絶対必要なんだから、1日25円出して「Amazon English」で勉強しときなよ!
最近Amazonの勢いが止まらない。Amazonプライムビデオでしか見れない「仮面ライダーアマゾンズ」が面白すぎるし(まもなく最終話?)、Amazonプライムミュージックで音楽聞き放題だし、社会人学生でもAmazon Student会員になれるし、今日で言えば4,980円の格安最新Kindleを発表したり何と買取サービスまで始めたのだ。驚き!
Amazonといえばぼくのなかでは「最短即日で届くなんでも屋さん(小売的な意味で)」な感じで、店に行かなくても比較的安く手に入れることができるので、ショッピングに行くことが少なくなった。AmazonプライムビデオやプライムミュージックのおかげでTSUT◯YAに行く機会も減ったし、これからはブッ◯オフに行く機会も減るだろう。そして今回紹介する「Amazon English」は、まだローンチしたばかりであまり知られていないが、あなたが英字新聞を読んだり英語資格の参考書を開く手間を減らしてくれる。まあ具体的な機能についてはこれから紹介していくんだけれど、結論を申し上げるとこれがすごくいい。初月無料だし安い(1日あたり25円程度)。英語が得意だろうが苦手だろうが、レベルにあわせてくれるのもいい。三日坊主のぼくでも2週間続けられたのにはそれだけの魅力があるからだ。そんなAmazon Englishの魅力を全力で紹介していこうと思う。
ひっそりとはじまったAmazon English、なにそれ?
Amazon Englishは、Receptive Skills(受信型スキル/読む・聞く)を鍛えていくことができるiPhone/Androidアプリとそのサービスの総称だ。どうやらAmazonのトップページでは大々的に紹介されておらず、ローンチして間もないベータ版のような位置づけになっている。誰でも1ヶ月間無料で良質な教材が聴けるので、ぜひトライしてみてほしい。2ヶ月目以降も月額800円(1日あたり約25円)であらゆるジャンルの数千ものタイトルに好きなだけアクセスすることができるようになる。
毎日15分、聴きながら読むことで得られる効果
Amazon Englishは言語学の専門家も認める勉強方法だ。Amazon Englishのページには、上智大学の吉田研作教授がその効果を語る。吉田教授は上智大学の言語教育研究センター長であり、文部科学省の外国語教育関連の委員会メンバーでもある。
Amazon Englishは自分のレベルや興味にあった教材を聴きながら読むことができます。 このユニークな学習法は日常的な表現の学習に役立ちます。
研究結果と言語学の専門家が認めた、より自然な英語を習得する勉強法──。Amazon Englishのページによると、毎日15分、「聴きながら読む」ことで、こんな効果が出てくる。
英語の資格試験のスコアアップ
リスニング力
語彙力と読解力
不安を軽減しモチベーションを維持
さすがに15分聴き流すだけで英語がペラペラになる(スピード◯ーニング的な?)ことは難しいとは思うけれど、どのコンテンツもわりとコンパクトにまとまっているので、食事や移動時間などのスキマ時間に活用するにはピッタリだ。
早速Amazon Englishを使ってみよう
Amazon Englishは当然のことながらAmazonのサービスなので、アカウントを持っていないひとはサインアップしておこう。
Amazon Englishは、「Webサイトで登録」+「アプリのインストール」という手順を踏むだけで簡単に始めることができる。早速そのステップを5つに分けて具体的に説明していこう。
ステップ1:Webサイトで登録
Amazon Englishは月額制サービスなので、事前にWebサイトでの登録(サブスクリプションを購入)することでアプリを使うことができる。
まずはAmazon Englishの公式サイトにアクセス。
サイトには「1ヶ月間の無料体験スタート」のボタンがあるのでクリック。ボタンを押すと改めてのアカウントのサインインを経て、支払い情報の画面になる。
どのサブスクリプションサービスもたいていそうだけれど、クレジットカードの登録が必須。無料の1ヶ月間だけ使ってみて解約すれば、当然費用はかからない。ちなみにぼくの手元には残高が空のVisaデビッドがあったのだけれど、これでも問題なく登録できた。
ステップ2:ダウンロード&アプリの設定
登録が完了したら早速スマートフォンにAmazon Englishをダウンロードしよう。
ダウンロードが済んだらアプリを立ち上げて設定をしていこう。最初にアプリを立ち上げるとチュートリアルが立ち上がるので、どんな機能があるか見ておこう。
ステップ3:自分の英語レベルを申告
チュートリアルが終わるとログイン画面になるので、メールアドレスとパスワードを入力してログインする。すると自分の英語力を求められるので、自分のスコアを自己申告する。スコアは「TOEIC」「英検」「TOEFL iBT」「TOEFL PBT」「IELTS」「CELF」から選ぶことができる。後ほど変更することも可能だ。
ちなみにレベルレンジについては公式サイトにも載っている。レベルは5段階別で、以下のように定義されている。
- レベル1
身近な状況における会話は理解できるが、たまに聞き取れないことがある。身近な事柄に関する短い文章を読める。 - レベル2
ゆっくり話してくれれば、会話の趣旨は理解できるが、語彙力のなさを感じる。日常生活や仕事に関連する事柄で単純な内容の文章であれば読める。 - レベル3
自分の専門分野の情報であれば、1対1でネイティブスピーカーと長話しても、だいたいは理解できる。また、自分の専門分野における複雑な長文だけでなく、ある程度ならなじみのない内容の文章も読める。 - レベル4
複数のネイティブスピーカーと一緒に会話できるが、慣用句を使われると、分からなくなるときがある。なじみのない事柄で複雑な長文でも、ざっと目を通し必要な情報を探し出せる。 - レベル5
幅広い話題について英語で理解し、グループディスカッションやディベートにおける複雑なやり取りにもついていける。ほぼすべての文章を読めるが、まれに辞書を引くことがある。
ステップ4:タイトルを選ぶ
レベルを選ぶとそのレベルに合った教材を自動的にピックアップして紹介してくれるので、興味のあるコンテンツを選んで早速学習を進めよう。
「注目の人気タイトル」「初めての方におすすめ」などのほか、文字列検索や条件検索なども可能だ。
ステップ5:コンテンツで学習する
コンテンツを選ぶとダウンロードが始まる。ダウンロードが終わると、ネイティブスピーカーによるナレーションが始まる。Amazon EnglishはUIが独特で、初めて操作する場合には再生ホイール(リング)の使い方や単語の調べ方などをハイライトで操作説明をしてくれる。
アプリの操作自体はかなり直感的で、使っていけばすぐに慣れていくだろう。ここで特にぼくが感動したのが、いま発音している単語を音声にあわせてハイライト表示してくれるところだ。これがすごくいい。
こんな感じでハイライト表示してくれる。このハイライトは、「単語単位」だけでなく、いま読み上げている「行単位」に設定することも可能だ。
そのほかにもぼくが素晴らしいと思った点はこんな感じ。
- 再生速度が「0.5x」「0.75x」「1.0x」「1.25x」「1.5x」の5段階から自分のペースにあわせて選択可能
- 知らない単語はワンタップですぐに調べられる
- 調べた単語はリストに保存されて単語帳のようになる
- 一度ダウンロードすればオフラインで利用可能
Amazon Englishで聴いておきたいタイトル勝手にベスト5
Amazon Englishはひっそりと影を潜めながらも、そのタイトルはすでに数千種類。ビジネスやスポーツ、ライフスタイルから、The Wasington PostやThe New York Timesなどの新聞記事、TEDトーク、Harvard Business ReviewやEconomistなど、日本でもよく知られている教材がずらりと並んでいる。もちろん新聞記事だからといって必ずしもレベルが高いものばかりではないし、逆に物語やフィクションでも十分に手応えのあるコンテンツもある。
せっかくなので、ぼくが選ぶAmazon Englishコンテンツのベスト5を僭越ながら勝手に紹介していく。選考基準は、「面白いかどうか」「聴きやすいかどうか」「続けたくなるかどうか」だ。
第5位:伊勢丹の魅力に迫る (レベル4:準上級)
時間も15分と程よく、内容もとっつきやすかったので堂々第5位にランクイン。「欲しいものがなんでも揃う」っていう伊勢丹の魅力はAmazonとも通じるところがある。
第4位:変身 (レベル1:初級)
言わずとしれたフランツ・カフカの名作が、なんと超簡単な英語で楽しむことができる。「ある朝、グレゴール・ザムザは不安を覚える夢から覚め、ベッドの中で、自分が醜悪で不潔な虫に変身していることに気づく…」という虫男の話なのだけれど(一見するとシュール)、本でも結末まで読みいってしまったので、きっと聞き入ってしまうに違いない。2時間3分だけれど、英語中上級者は再生速度を上げてウォーミングアップに使うのもいいだろう。
第3位:ついやっちゃう先延ばし癖!やめるにはどうしたらいい? (レベル3:中級)
個人的に興味のある内容だったので第3位にランクイン。けっこうこういうライフハック系のものは短くて内容も面白いものが揃っている気がする。
第2位:超ヤバイ経済学 (レベル5:上級)
経済学の内容なので、語彙も専門用語が多いけれど、経済学を超分かりやすく解説してくれているのでオススメ。
第1位:ジキル博士とハイド氏
内容は話してしまうとネタバレになってしまうけれど、名作中の名作とも言えるスティーヴンソンの古典。ぼくは邦訳でこれを読んだけれど、改めて英語で聴くとあっココこんな表現使ってたんだという新しい発見がいっぱいあった。レベルも程よく、時間も合計で3時間程度なので休みの日にのんびりと聴き入りたい。
まとめ
そういうわけで2週間Amazon Englishを使ってみたのだけれど、ニュース系記事は短くシンプルに聴けるし、「AI」や「Google」などのTech系も面白い。辞書機能や単語のリストアップ機能などもついていて、個人的に大満足だ。
プライム会員は安くなるとかそういうのないのかなー。結局はこのサービスがどれくらい盛り上がるかによると思うので、ぜひまずは1ヶ月のトライアルを試してみてほしい。
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— ブライアンねこ (@x93mg) 2016年6月21日
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